口下手な男性が女性の会話を引きだすには?
新橋・コンラッド東京 セリーズの朝食です。(*写真は本文とは関係がございません)
この朝食会の参加者は女性の参加者比率が非常に高いです。(参加人数にもよりますが全体を通じての比率としては9割近いかもしれません)
過去に自分以外が全員女性ということが何度がございました。
ここでの参加者の方々は何を話されているのかといいますと、ごく普通の世間話です。
もしかしたらこのように思われている方がいらっしゃるかもしれません。
・朝食会=朝活、かなりビジネスライクな内容なのではないか?かなり高度な知識なりビジネスセンスが求められるのではないか?
少なくともそれはないです。もしそれなら自分自身が参加できませんので。
しかし「会話術」「交渉術」といったものがビジネススキルの一種だとするならば、この朝食会は自分で言うのも何ですが結構高度です。
なぜならテーマはタイトルにありますとおり、
・口下手な男性が女性の会話を引きだすには?
だからです。
結論を言ってしまいますと非常に単純なもので、
・女性同士で会話をさせること
です。
例えば貴方は女性と一対一で普通に会話ができますか?
と質問したとします。「できる」という方に質問をさせていただきます。
・相手の女性よりも高学歴ですか?
・相手の女性よりも高収入ですか?
実はコレ、結構重要でして。例えば、
「私(男)は相手(女)よりも(学歴や収入等が)優れている」
といった態度をとりますと、基本的に賢明な女性であれば男性側の態度に合わせてくれます(尊重してくれます)
基本的に「自分の方が上だ」「上の立場の自分が言っているのだから」と定義付けてしまいますので結論はもう決まっているわけです。
しかし表面上は合わせてくれているものの、内心はどうかといいますとやはり愉快なものではないでしょう。なにせ明らかに「見下されている」わけですから。
その場では女性は自分の意見に賛同してくれます。あたかも自分を尊敬のまなざしで見てくれるよう様な感じに見えます。「コイツ、俺に惚れてるんじゃないか?」と。
キャ○クラではないのですがそう思うべきではありません。何せ相手は合わせてくれているだけなのですから。
しかし自分が楽しんでいるうちはまだ良いかもしれません。少なくとも自分が楽しめる程度の明るさがあるわけですから。
少なくとも自分に自信はある方でしょう。
では自分に自信がない方はどうするべきでしょうか?
学歴や収入とか以前にもっと基本的な問題。つまりコミュニケーション能力の問題です。
例えば女性同士の、それも典型的な「女子会の会話」。例えば化粧品やバッグといった、いわゆる「オシャレ」に関する会話。これを聞いた時にどう思われるでしょうか?
ブランド品の知識を身につけるべきでしょうか?それともブランド品の経営戦略について彼女達に講義をすべきでしょうか?
・・・経営戦略はさすがにNGでしょう、と賢明な方ならおわかりかもしれません。ではブランド品の知識を身につけるべきでしょうか?実はそれも違います。
「ブランド品の話で盛り上がっていたのだから、自分もブランド品の話に詳しくなれば彼女達の話の輪の中に入れるのではないか?」
そういうわけで一生懸命情報収集をする。
「どのブランドが好きですか?」
「う~ん、そうですね~」(微妙な雰囲気)
実はコレ、あんまりいい質問ではないです。なぜかというと、
・本当はこんな質問がしたいわけではない。しかし女性にはこういう質問が有効だと思ってしたものだから。
いうなれば「マニュアル通り」の質問。相手からしても「どんな回答をすれば喜んでもらえるか?」と一瞬考え込んでしまう、ちょっと厄介な質問です。
実はこういったことをしなくてももっと簡単に会話を引き出せる方法というのがあります。
それは最初の部分で申し上げましたとおり、
・女性同士で会話をしてもらうこと
これに尽きます。
基本的には女性同士の会話ですと盛り上がりますし、こちらからは伺えないような内容もお互い話されます。
それだけに「想定外の情報」といったものも多く入手できるわけです。例えば「いきつけの美容室には○○(ブランド品)がある」みたいな話があったとします。その話が何度も出てきたのであれば「○○というブランド名を良く耳にしますがどういうものなのでしょうか?」と始めて質問してみるわけです。
もしそのブランドが多くの方にとってお気に入りであれば質問に応えてもらえるかもしれません。(場合によっては批判もあるかもしれませんが)複数の方がご存知であれば全員で質問に応えてくれるでしょう。
予備知識があっても別に構いません。しかしやはりそこは質問をして、そして回答する方の内容に沿うのが賢明でしょう。
・模範解答は求めない
質問→回答というとどうしても「~術」といったテクニックに走ってしまう方が少なくありません。「相手を納得させる方法」とかそんな感じです。
しかし楽しい雰囲気を台無しにしてまでそういう技術的なものを実践しても意味はありません。要は会話の雰囲気を壊さないことが第一です。
後はこの「雰囲気作り」が重要です。
特に意識していたわけではありません。単に自分が興味を持ったことがそもそもの始まりだったのですが、早起きという一つの目標に加えホテルというお洒落な雰囲気がウケたというのが人が集まった原因だったようです。
ホテルの朝食ですと早起きした自分へのご褒美という馬のニンジンみたいなものがあります。
「早起きして良かった」という共通の話題だけは必ずありまして、これで会話が途切れることは絶対にないんですね。こういった「基礎工事」がありますと、あとはそれをベースにして会話を築くことが可能なわけです。
例えばファミレスや喫茶店、あるいは貸し会議室ではなかなかこうはいかない。会話を楽しめる場所ではないからです。もっと言ってしまうと新しい発見がない。
敢えて言えば主催者が有名な人、くらいなものでしょうか。そうなりますと「○○さんは素晴らしい」くらいしか共通の話題がない。主催者と知り合いの方であればそれでも良いかもしれません。しかし全く面識のない方にとっては残念ながらあまり居心地が良くありません。
・「新しい発見」ができる場所を提供する
・女性同士で会話をしてもらう
口下手な男性が女性の会話を引きだすにはこれで十分です。場所についてですが、これがどういった場所が適切であるかは必ずしも明確ではありません。
ホテルの朝食、というのはある意味「偶然の産物」です。もしかしたら他にもっと良い場所があるのかもしれません。
基本的には「こまめな情報収集」を欠かさないことが最も重要なのかもしれません。雑誌等の情報を鵜呑みにしない。基本的には昔ながらの雑誌記者よろしく「情報は足で稼ぐ」ことでしょう。
口下手な人間に最も欠けていたもの。それは、
「足」
だったのかもしれません。
執筆者 ひが光司
このサイトの管理人。神奈川で行政書士をしております。
「名刺・自己紹介なし」ホテルで朝食会を10年、100回以上開催。メディアにも多数紹介されました。キュレーションサイト 登録者、執筆者も現在、募集中です。
web: https://www.w-plusweb.net/
Blog: https://ameblo.jp/hotelmo/
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