箸に違いあり
よく「朝食会ではどんなことを話せばよいでしょうか?」と聞かれます。基本的には朝食そのものを楽しんでいただければ十分です。
そこで「どうやったら自分をPRできるか?」「どうやったら参加者の中から一歩抜け出すことができるか」と考える気持ち、確かにあるかもしれません。(実際に自分が主催者ではなく参加者であればそれを考えます)
最も重要なことは、
・何を見ているか?
ということです。
ホテルオークラ東京・テラスレストランの箸です。ちょっと豪華な塗箸。家で普段こういった箸を使う機会はなかなかありません。こういった食器等に触れることができるのもやはり高級な外食ならではです。
シャングリ・ラ ホテル東京・ピャチェーレの箸です。箸に金具が取り付けられております。日本の家庭用の箸でこのタイプの箸はあまり用いられませんよね。ちょっと中華っぽいかも(!?)
ヒルトン東京・マーブルラウンジの箸です。いわゆるオーソドックスな塗箸。
箸一つとってもこれだけの違いがあります。当たり前といえば当たり前かもしれませんが製造元も製造工程も同じではないでしょう。それを調べただけでもかなりの話題を提供することができます。
ちなみに豪華な箸が良いのか、というと必ずしもそうではありません。
例えば外国人宿泊客(あるいは飲食店等の施設利用者)が多い場合、日本らしさを出すために豪華な模様をあしらった箸というのは選択肢としてはありなのかもしれません。
しかし宗教上の理由でそれが問題を引き起こすものだとしたら・・・
例えば花の模様。ある国や地域、あるいは宗教によっては非常に不吉だったり、あるいは不浄だったりすることも考えられます。
もしもそういったケースが想定されるとするならば、せっかく手の凝った箸がマイナスイメージを与えてしまう。となるとシンプルな作りの箸がむしろ良かったりします。なかなか日本人の感性では考えにくいですが。
どの箸が良いか悪いかというのではありません。しかし箸一つとってもホテルごとに確実に違いがあります。
これは朝食に限ったことではありません。ランチやディナーあるいはホテル以外の飲食店。あるいは家と外食・・・いくらでも比較対象があります。
必ず箸だけはチェックする。こういった自分なりの目の付けどころを一つ入れることによって、自分なりに提供できる話題というのが出来上がるのではないでしょうか。
箸という一つのテーマで考えてみました。何も箸に限ったことではありません。
ある食材であったり、あるいは調度品であったり、人が身につけているもの、もしくは行き交わ人々の行動パターンであったり・・・
ホテルあるいは朝食という場所において、注意深く観察すればどこにでもあるもの、しかし言われてみないとなかなか気付かない。そういった点を自分なりに探すことで誰でも話題は提供できるわけです。
重要なのは特別個性的な趣味とかあるいは専門知識とは限りません。常日頃から地道に、継続して収集している情報あるいは話題だったりするわけです。
執筆者 ひが光司
このサイトの管理人。神奈川で行政書士をしております。
「名刺・自己紹介なし」ホテルで朝食会を10年、100回以上開催。メディアにも多数紹介されました。キュレーションサイト 登録者、執筆者も現在、募集中です。
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