ホテルコムズ銀座(旧三井アーバンホテル)の朝食(キャッツ&ドッグス)
「産地表示」
国産品においてそれは信頼の証であり、これがあるからこそ安心して手に取り、食べることができる。
しかしそれが逆の方向に作用してしまっている。
「福島産」「茨城産」
こういった表示あった場合、出荷制限の対象外であるにもかかわらず、あるいは震災前にすでに出荷を終えているにもかかわらず、一方的な風評被害に遭ってしまい、誰も買わない。
そういった状況を打開するためには、
モノよりも人を信頼すること。
そんなわけで、朝食の中でも、とりわけ産地に徹底してこだわっているホテルコムズ銀座 キャッツ&ドッグスの朝食に行って参りました。
ここの朝食は産地はもちろん、生産された場所と農家の名前まで記載されているという徹底ぶり。そしてその産地と農家には、実は福島県と茨城県も含まれております。
現状の視察も兼ねて行って参りました。
残念だったことは、やはり風評被害と無縁ではなかったということです。
メニューはいつもどおりでした。新鮮な野菜を丸ごとつかった料理は震災前とほぼ同じ。
しかしやはり風評被害に対する対策はそれなりにとられていたのかもしれません。産地の表示は大幅に制約されておりました。辛うじて産地をかかれていたものも市区町村の一部が書かれていただけ。県の存在を判別する方法はありませんでした。
むろん、産地は福島県産と茨城県産だけではありません。例えば高知県産もあれば群馬県産もある。あるいは海外のものもあるでしょう。しかし、さすがに安全な地域だけを表示してはかえって不審感を助長させることになりかねない・・・
表示に関する規制の問題もあるのかもしれません。品質そのものが劣化していなかったことがせめてもの救いです。
新めまして、当日のメニューを。
ドでかいコロッケに玉ねぎ、トマト。朝食とは思えないボリュームです。
ニンジンに焼きネギ、カボチャ、サツマイモ、カブと豆です。
(左)パスタ4種類です。
(右)茄子のグラタンです。
ジャガイモとサトイモ、カボチャとチキンは一塊から自分で切り取ってきます。チキンはかなりの迫力です。
ある意味ココの主役はこの野菜。自分で茹でて、皿に盛りつけます。野菜の旨みそのものが味わえます。
和食メニューです。左にあるのはスープカレーです。
てんぷらとポテトサラダ、そしてチキンと卵の煮込み。
実はココ、和食メニューはかなり工夫が凝らされており、和食党の方にはかなりお勧めしたい場所です。今回は残念ながらここでギブアップです。本当はもっと手の込んだ和食メニューを紹介したかったのですが・・・
ちなみにパンの種類は4種類と少なめ。とはいえ、一品一品そのものは非常によくできており、数で判断すべきものではないです。
これで1890円というのはかなりお買い得な値段です。唯一の問題点は滞在時間が70分と制限があること。休日にゆっくり滞在するにはちょっと使い勝手がよくないかもしれません。平日向き、と言いたいところなのですが、これだけメニューが豊富ですと平日にサッと立ち寄るだけというのも勿体無い気がします。
それにしても産地表示を撤去せざるを得ない状況である現状が大いに悔やまれます。一刻も早く風評被害が解決され、堂々と産地を表示できる日が訪れてほしいと願っております。
質そのものは以前と変わっておりません。今後も何度か訪れ、微力ながら復興の一助となればと思っております。
ホテルコムズ銀座
〒104-0061
東京都中央区銀座8-6-15
TEL 03-3572-4131 FAX 03-3572-4254
キャッツ&ドッグス
TEL 03-3574-9355(直通)
執筆者 ひが光司
このサイトの管理人。神奈川で行政書士をしております。
「名刺・自己紹介なし」ホテルで朝食会を10年、100回以上開催。メディアにも多数紹介されました。キュレーションサイト 登録者、執筆者も現在、募集中です。
web: https://www.w-plusweb.net/
Blog: https://ameblo.jp/hotelmo/
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