伝説のキャッチコピー

2013年2月22日

 1989年、バブルの絶頂期。

 日本に自動車史に燦然と輝く名車が誕生する。

ユーノスロードスター

  

 日本が生んだオープンカーの傑作。これをきっかけに以後、世界の自動車メーカーが次々をオープンカーを生み出すことになる。

 その後、2度のフルモデルチェンジを経て。社名もマツダ・ロードスターに変更し、現在に至る。

 さて、日本が世界に影響与えた、というものは少なくないですが自動車の世界で挙げるとすればやはりこのユーノスロードスター。

 何しろそれまでオープンカーというのは絶滅危惧種状態だった。国内はもちろん、世界でもそういう状態だった中、日本国内での成功を皮切りに国内はもちろん、海外でもオープンカーの存在を「復権」させたわけですからその存在感は偉大です。

 そんな名車のキャッチコピーがどんなものかといいますと、当時のカタログより。

以下抜粋
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街の通りを、はじめて見る小さなスポーツカーが、幌を開けてそれは元気に走っていく。

セダンの男が振り返る。歩道をいく女性が立ち止まる。

見慣れた街の風景が、いっぺんに華やぐ。

2人しか乗れないし、パケッジもそうは積めないし、ひょっとすると、人とは少し違って見えるかもしれなけれど、走られる楽しさはこれがいちばん。

ドライバーとスポーツカーのそんな軽やかな気分が、きっと、だれもの心をときめかせるのだろう。

ユーノスロードスター。基本は、小振りのオープンボディ、タイトな2シーター、FR。

機械であることを超え、心の通いあった馬を操るように駆ける「人馬一体」の楽しさを純粋培養した、新時代のライトウェイトスポーツ。

お届けするのは、人とクルマの新しいときめきを創造するカーチャネル「ユーノス」。

このクルマを手に入れるほんの少しの勇気を持てば、きっと、だれもが、しあわせになる。

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抜粋ここまで

 別にこのブログは自動車ブログではないので、このクルマの素晴らしさを延々と伝える気はありません。

 B6-ZE型エンジンは1600ccの直列4気筒DOHC16バルブエンジンを搭載し120ps/6500rpmを発揮。サスペンションは前後ダブルウィッシュボーン式を採用。

もしもーし。ここ自動車ブログじゃないですよ~松○谷さ~ん。

 冗談はさておき、

 多くの人は自動車といえば、少なくとも販売する側としては、

・少しでも多くの人を乗せられる
・少しでも多くの物を積める
・少しでも楽チンに運転できる
・少しでもお買い得

 そんな車を作った方が結果的には売れる。そんな気持ちで作ってしまうのかもしれません。

 そして買う側も最終的には妥協に妥協を重ねてそんな車を選んでしまう。

 でもこのクルマ。ユーノスロードスターが伝えたいのはそういうものではないです。

 一見不便だけど・・・幸せだよね?

・少しでも多くの人を乗せられる
・少しでも多くの物を積める
・少しでも楽チンに運転できる
・少しでもお買い得

 一見便利だけど・・・物足りないよね?

 自分が書いているこのブログもある意味そういう要素があるのかもしれません。

 そんな名キャッチコピーの内容を拝借するとするならば、

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朝の都心を、どこにでもいる普通の人が、千円札を数枚握りしめて足早に駆け抜けていく。

セレブな人も参加する。普通の人も参加する。

朝のホテルのロビーの前が、いっぺんに華やぐ。

人脈もないし、キャリアも特別にない、ひょっとすると、人とは少し違って見えるかもしれなけれど、足で稼いだ情報が一番。

主催者と参加者のそんな緩やかな関係が、きっと、だれもの心をときめかせるのだろう。

ホテル朝食会。予算は約3000円~4000円、同じ予算額、居酒屋。

飲食であることを超え、心の通ったサービスで品格を身に付ける「最高価格」の体験を積み重ねる、新形式の交流会。

お届けする情報、主催者と参加者双方のメリットを形成するスペース「ホテル」。

飲み代を我慢するほんの少しの勇気を持てば、きっと、だれもが、主役になれる。
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 あまり「スゴイ人と知り合いだ」と誇示するのは本意ではありません。

 とはいえ、特別な地位や肩書を持たない人がそうでない人を何らかのつながりを持つために必要なことは、単にセミナーや交流会で名刺交換をするだけでは不十分です。

 何が必要なのかといいますと・・・地道に情報を集める。集め続けること。

 その情報に価値が生まれるまで地道に集め続ける。

 一見遠回りに見えるかもしれません。しかしこれが実は一番の近道です。

 集めるべき情報は必ずしもいわゆる「一獲千金」情報とは限りません。

 「月収○円」「年収○倍アップ」といった「成功体験」を伝えるだけが全てではない。

 ごく身近にあるものでも価値を生むことはあります。

・・・ちょっと今回は話が逸れました。次回からは再び元に戻ります。